先月から約30年ぶりに小説を読んでいます。
きっかけは突然の思い付き。
社会人になって20数年、振り返ってみると自己啓発本と技術書だけ読んで生きてきた私。
最近は「自己啓発本って結局どれを読んでも言いたいことの本質は同じことなんだよなぁ」と思うようになってきて、自分へ新しいものを取り入れるためには何かこれまでとは違うことをやってみるのが良いかなと考えたんです。
1ヶ月前からAmazonの読み放題サービスで小説を読み始めてもう15冊読みました。

学生時代、本が睡眠薬だった私。最初の3行読んだら完全にまぶたを閉じる体質だった私。
そんな私が今は2日に1冊のペースで小説を読みまくっていて、自分の変化に驚いています。体質って変わるもんなんですね。笑
さてそんな私は先週唐突に少女漫画家の里中実華さんのファンサイトを作って公開しました。バラと猫を愛でていたおじさんが突然少女漫家さんのファンサイトを作って「何事だ?」と驚かれた方もおられるかも知れません。
ことの経緯はこの小説を読み始めたということがきっかけで衝撃的な出来事が起きたからなのです。
詳細はファンサイトに経緯を説明しているので興味のある方はそちら(当サイトについて)を読んでいただければと思いますが、まぁとにかく私にとっては衝撃すぎて何か行動を起こさずにはいられない出来事だったのです。
簡単に経緯を説明すると、小説を読み始めた私に妻が突然「天使なんかじゃない」という30年も前の少女漫画を薦めてきて、それがきっかけで書店で何か別の少女漫画を買おうとした私に偶然妻が手に取って薦めてきて買った「雛鳥のワルツ」という漫画。その作家である里中実華さんが実は私の近所に住んでいて、私の友人が経営するお店にたまに来ているということが判明する出来事。その一連の流れが僅か数日の間に一気に起きて本当に衝撃を受けた・・・という話です。

1990年代の作品です

あらためてここ1ヶ月の出来事を振り返ってみると不思議な感覚に陥ります。
私はなぜ突然30年ぶりに小説を読み始めようと思ったのか。
そして何よりも妻はなぜ結婚して23年間私に存在すら知らせていなかった「天使なんかじゃない」という漫画を突然取り出してきて私に読ませたのか。
更に妻はなぜ書店で数多ある少女漫画の中から「雛鳥のワルツ」を手に取り私に薦めてきたのか。(この時点では里中さんのことは妻も私も本当に全く知らなかったのです。)
またお店を経営している友人もなぜ突然漫画の話を私に振ってきたのか。
全ては偶然ではなく必然で、運命だったのではないかと感じています。
そしてこの一連の出来事は妻が引き寄せて私に届けてくれた楽しい出来事のように感じているんです。
母校の学祭へ
私と妻は高校時代の同級生でして。
当時馬鹿ばっかりしていてチャランポランだった私はあんまり覚えていないのですが、2年生の時には同じクラスで私が室長(学級委員長)で妻が副室長だったみたいなんです。
結婚したくらいなので当時からお互いにいくらか意識はしていたのではないかと思いますが、交際を始めたのは卒業後なので学園恋愛という甘酸っぱいものは経験していないのです。
里中さんの少女漫画を読んでいるとなんだか猛烈に学生時代のことが懐かしく思えてきて、卒業アルバムを出してきて妻と2人で校歌を合唱したりしていると、どうしても妻と私の思い出が詰まった母校に行ってみたくなったんです。
母校のホームページを見るとちょうど文化祭を開催するということが分かり、学校に連絡してみると卒業生は参加できるとのことで。妻と2人で20数年ぶりに母校へ行ってきました。

たくさん元気を貰いました。
20数年経っているけど、学校はほとんど変わっていなくて。
妻と2人当時の事を思い出して、本当に懐かしくて。

ノスタルジックな気持ちってこういうものなのだな。と実感しました。
当時残念ながら妻との学園恋愛は経験できなかったので、20数年越しに教室でツーショットを撮ってみたりして。笑

私が「学生時代に付き合って、少女漫画みたいな甘酸っぱい恋愛も経験してみたかったなぁ」と言うと、
妻「いや。●●ちゃん(私の名前)と付き合ったらたぶん私の成績が落ちて、先生から別れろって言われたと思うよ。」
と冷静に返されて、ぐうの音も出なかったです。💦
妻は常にテスト順位上位で、私は・・・。
どうやら当時は住んでいる世界が違ったようです。笑
そんな2人が今は結婚して20数年経って再び母校に帰って思い出話。
なんだかとても心が温かくなって。とても素敵な1日になりました。

バンド活動で訪れていたスタジオ

生まれる前から
何年か前に仕事で海外に出張に行くことがあって自分のワクチン接種履歴を確認するために母親から私の母子手帳をもらったのですが、そこにも驚きがあったんです。
私は妻よりも半年以上遅く生まれているのですが、私よりも半年ちょっと前に妻がこの世に生まれた日、その全く同じ日に私の母は産婦人科を受診して妊娠が判明していたみたいなんです。
妻は「生まれる前から運命で決まっていたんだね」と言います。私もそう思っています。
単なる偶然と思ってやり過ごすこともできますが、でもこんな素敵な出来事は運命だと思った方が人生がちょっぴり楽しくなって、心が温かくなると思うんです。
明日は23回目の結婚記念日です。
人生100年時代。もしかするとまだ折り返してもいないかも知れない妻と私の人生。
運命に感謝しながら、共に明るく楽しく生きていきたいなと感じている今日この頃です。